ムービー興行収入ウォッチメン

国内外の映画の興行収入を勝手に見守り、必要とあらば勝手にお節介を焼いて応援するブログです。初めて来られた方は「はじめに」というカテゴリの用語説明を見てもらえると有難いです。

「デッドプール2」の興行収入

先週5月18日からアメリカで公開が始まり、日本では6月1日に公開が始まる「デッドプール2」の興行収入を見ていきましょう!(比較出来るように、前作「デッドプール」のデータも載せます。)

ちなみに韓国・オーストラリア・トルコなどのいくつかの国では公開が既に始まっています。

 

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デッドプール2」のサマリー(カッコ内の数字は前作「デッドプール」の数字)

★基礎データ

製作費(推定):110億円(58億円)

リクープする興行収入(=製作費×4):440億円(232億円)

 

公開初週末の興行収入:125億円(132億円)

予想興行収入(=公開初週末の興行収入÷12%):1,045億円(1,103億円)

予想利益率:+138%(+376%)

 

現在の興行収入:300億円

リクープまで:あと140億円

 

公開からの経過日数:3日

推定残り公開日数:113日

 

今年最大のヒット作になるであろう「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」を押しのけてアメリカの興行収入ランク1位にランクインした本作「デッドプール2」。

リクープに必要な興行収入が440億円なのに対し、公開3日目で既に300億円を稼ぎ出しているので、前作と同様に本作もほぼ確実にリクープして製作会社に多大なる利益をもたらすものと推測します。

 

ただ前作「デッドプール」の数字と比べてみるとその勢いは少し落ちています。

公開初週末の公開館数は前作から800館近く増えたのにも関わらず、公開初週末の興行収入は前作が132億円だったのに対して本作は125億円になっており、それにともなって一館あたりの興行収入の数値も前作と比べて30%近く落ちています。

おそらく「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」や「クワイエット・プレイス」などの超強力な競合がいまだに興行収入を稼ぎまくっているので、本作の興行収入はそのワリを食った形になっているのだと思います。

 

前に取り上げた「ライアン・レイノルズと興行収入」で「製作費100億円以上の映画はライアン・レイノルズにとって鬼門で、利益をもたらす確率は20%しかない」と書きましたが、どうやらライアン・レイノルズはその鬼門を見事に突破しそうです。良かった!

 

そしてもう一つ気になるのはこの「デッドプールシリーズ」は現代の映画興行においてかなり特殊な興行収入の稼ぎ方をしているということです。

それは「世界の映画興行においてかなり重要なポジションを占めている中国で『デッドプール』は公開がされていないのにも関わらず、大ヒットしている」ということです。

正確には「中国で公開がされていない」ではなく「内容的に中国で公開が禁止されているから公開出来ない」なのですが、要は大作映画を公開すれば100億円くらいをカンタンに稼ぎ出してくれる中国市場で公開されないということは興行的に圧倒的に不利ということです。(中国市場で「ブラックパンサー」は105億円、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」は200億円の興行収入を稼ぎ出しています。)

そんな状況にも関わらずしっかりとリクープし、何なら多大な利益をもたらしているということは「デッドプール」という映画がいかに「観客に愛されている映画」かを示していると思います。

 

管理人はとりあえず公開初日に観に行くのはもちろんのこと、内容によってはリピーターになるつもりです。

残りの推定公開日数と現時点での興行収入を見る限りではリクープは目前に迫っているのですが、何だかんだ言ってあと140億円を稼がなきゃいけないのでまだ気は抜けません。

なので本作は興行収入を追っていって、またリクープしたらお祝いとしてその興行収入を確認していこうと思います。

兎にも角にも、6月1日が楽しみでなりません!

 

 

いちおう復習用にどうぞ。字幕版でライアン・レイノルズの「しゃべくりモンスターぶり」を堪能するのが一番良い気がします。