ムービー興行収入ウォッチメン

国内外の映画の興行収入を勝手に見守り、必要とあらば勝手にお節介を焼いて応援するブログです。初めて来られた方は「はじめに」というカテゴリの用語説明を見てもらえると有難いです。

「アクアマン」の興行収入

どうもこんちには。

今週8日(金)に日本公開される「アクアマン」の興行収入を見ていきましょう。

監督する映画が軒並みヒットし、製作会社に利益をもたらし続けている世界でも屈指の高パフォーマンス映画監督、ジェームズ・ワンが監督した本作ですが、今回はどうなっているのでしょうか?

 

 

アメリカ国内興収&世界興収

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アメリカ国内OP=アメリカ国内での公開初週末の興行収入

※予想アメリカ国内興収=アメリカ国内OP×3倍

※予想世界興収=予想アメリカ興収÷40%(アメリカ国内での平均売上比率=40%:海外での平均売上比率=60%、を元に計算)

 

アメリカでのオープニングはいまいちパッとしなかったものの、その後海外で驚異的なパフォーマンスを見せ、予想世界興収をカンタンに上回っています。

特に中国だけで約300億円を稼ぐ大ヒットしているようです。なぜだ。

 

 

★製作費とリクープ達成の興収 

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※リクープ達成の興収=製作費×3.5倍

 

推定200億円の製作費に対し約1,100億円の興行収入を稼いでおり、リクープどころか既に利益をもたらしています。

ジェームズ・ワン伝説は継続中。

これで日本でヒットしたらさらに製作会社に利益が転がり込んでくることになります。

 

 

 

★製作費と製作会社の収入  

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※製作会社の収入=現在の世界興収÷3.5

※製作会社の収入=予想世界興収÷3.5 

 

既に製作会社は58%くらいの利益を得ているようです。

アメリカでのOP興収を元に計算した予想世界興収ではリクープ達成は厳しかったのを、「中国パワー」で見事に乗り切っています。

 

 

 

アメリカ国内での興収

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※単位:ドル

 

良い機会なのでこれまでの「DCエクステンデッド・ユニバース」の作品との比較をしてみましょう。

アクアマンはまだ公開中なので確定数値ではないですが、この分だとアメリカ国内では「ワンダー・ウーマン」に次ぐヒット作となりそうです。

 

 

 

アメリカ国外での興収

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※単位:ドル

 

そして特筆すべきは「アクアマン」がアメリカ国外で大ヒットしているということです。

なお現在のアメリカ国外での興収のうち、約40%は中国で稼いだものになります。

 

 

 

★世界興収

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※単位:ドル

 

結果としてはDC作品としてはこれまで最大の興行収入を稼いだ「バットマンv.s.スーパーマン」を抜いて、DC作品最大のヒット作になっています。

やっぱりジェームズ・ワンはハンパない・・・。インシディアスは怖くて見れないけど。

ちなみに「バットマンv.s.スーパーマン」は興行収入は多かったけど、製作費が250億円くらいかかっているので、リクープ達成したかどうかは非常に微妙なところです。

「ワンダー・ウーマン」は製作費150億円くらいなので、リクープ達成してると思います。
 

「ファーストマン」の興行収入

どうもこんちには!

「セッション」「ラ・ラ・ランド」でお馴染みデイミアン・チャゼル監督の最新作で2月8日(金)に公開予定の「ファーストマン」の現在の世界興行収入を見てみましょう。

既にアメリカでは昨年の10月頃から公開されており、更にアメリカでは既に公開も終了している本作。

「セッション」「ラ・ラ・ランド」で富と名声を獲得し、同時に「○○警察」からの激しい非難をも獲得してしまったチャゼル監督ですが、今回はどうなっているのでしょうか?

ちなみに私は「ラ・ラ・ランド」は何だかんだで5回観に行きました。

その時に本格的に「ライアン・ゴズリング=信頼できる男」という図式が自分の中で完成したので、本作への期待値はめちゃくちゃに上がっています。

 

アメリカ国内興収&世界興収 

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アメリカ国内OP=アメリカ国内での公開初週末の興行収入

※予想アメリカ国内興収=アメリカ国内OP×3倍

※予想世界興収=予想アメリカ興収÷40%(アメリカ国内での平均売上比率=40%:海外での平均売上比率=60%、を元に計算)

 

現在の時点で世界興収100億円は突破しているので「ヒットしているにはヒットしている」という感じです。

今後の海外展開も含めて予想は120億円くらい。

 

 

★製作費とリクープ達成の興収

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※リクープ達成の興収=製作費×3.5倍

 

100億円稼いではいるけど、製作費が59億円なのでリクープにはおそらく200億円程度必要な状態。

製作費を含めると興行的にはかなり厳しい状況なようです。

 

 

★製作費と製作会社の収入 

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※現在の製作会社の収入=現在の世界興収÷3.5

※製作会社の収入=予想世界興収÷3.5

 

そして現時点で51%のマイナス。有り体に言うとピンチです。

予想世界興収で考えてもこのまま行けば25億円の損失が発生する可能性があります。

これはDVDや配信でも回収しきれないんじゃないか?

 

 

★公開初週末の一館あたりの興収

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※OP一館あたり興収=アメリカ国内公開初週末興収÷公開初週末のアメリカでの公開館数

前々作「セッション」と前作「ラ・ラ・ランド」と比較をすると本作「ファーストマン」の苦戦ぶりは一目瞭然。

ちなみに「OP一館あたり興収=10,000ドル(約1,000,000円)」だとヒットしている状態で、それ以上だと大ヒットという感じです。

その基準で見ると「ファーストマン」はかなり寂しい数値になっています。

何ゆえかは現状よくわかっていません。

 

 

まだ映画を観ていないので何とも言えないところではありますが、このまま行くとチャゼル監督初(?)の「リクープ未達」という事態が発生してしまう可能性が高いです。

今回の結果だけでチャゼル監督と映画会社との関係が悪くなるとは考え辛いですが、一番ピンチなのはライアン・ゴズリングだと思います。

なぜなら彼の最近の主演作「ブレードランナー2049」は作品の高評価(私自身も人生ベスト級の映画!)にも関わらず興行的には大ゴケしており、本作もリクープしなかったとなると心無い映画会社の決定権者が「ライアン・ゴズリングはお客が呼べない俳優だ」というレッテルを貼る可能性も無くは無いからです。

ライアン・ゴズリングは「ラ・ラ・ランド」「ナイスガイズ」「ブレードランナー2049」と作品選びにおいてはサミュエル・L・ジャクソンオクタヴィア・スペンサーと並ぶ現代随一の「眼」を持っている稀有な俳優だと思っているので、何とかこの状況を打開したいと思っている今日この頃です。

「ミスター・ガラス(原題:Glass)」の興行収入

どうもこんちには!

M・ナイト・シャマラン監督の「勝手にユニバース」シリーズである「ミスター・ガラス(原題:Glass)」の興行収入を見ていきましょう。

お金をかけにかけたハリウッド超大作ではコケまくり、低予算映画では凄まじいリターンを叩き出すことで有名なシャマラン監督。

「低予算ホラー映画のプリンス」ことジェイソン・ブラムが率いるブラムハウス・プロダクションズと組んだ前作「スプリット」では約9億円の製作費に対し、約278億円の興行収入を稼ぎ出すという荒業をやってのけています。

今回もブラムハウス・プロダクションズと組んでいますが、結果やいかに。

 

 

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アメリカ国内OP=アメリカ国内での公開初週末の興行収入

※予想アメリカ国内興収=アメリカ国内OP×3倍

※予想世界興収=予想アメリカ興収÷40%(アメリカ国内での平均売上比率=40%:海外での平均売上比率=60%、を元に計算)

 

現在は世界中で168億円くらいの興行収入を稼ぎ出しているようです。

予想は300億円。

 

 

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※リクープ達成の興収=製作費×3.5倍

 

そして製作費はブラムハウスにしては大型の20億円でしたが、既に余裕でリクープしているようです。

 

 

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※製作会社の収入=現在の世界興収÷3.5

 

そしてブラムハウスには現時点で既に18億円の利益をもたらしているようです。

シャマラン伝説は終わらず。

 

そして仮に予想の世界興収の通りになればブラムハウスには約80億円くらいの利益が転がり込んでくることになります。

簡単に言うと20億円が100億円くらいになって返ってきた感じです。
 

 

「マスカレード・ホテル」の興行収入

どうもこんちには!

現在公開中の「マスカレード・ホテル」の興行収入を見てみましょう。

 

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※日本国内OP=日本国内での公開初週末の興行収入

※予想日本国内興収=日本国内OP×6倍

 

まあまあの興行収入になっています。

予想は40億円に行くか行かないかくらい。

原作シリーズ3巻の累計発行部数が300万部を超えているらしいので、ちょっと計算してみると

 

「マスカレード・ホテル」の推定ファン層

3,000,000(発行部数)÷3(巻)=1,000,000(人)

 

映画のチケット平均価格を仮に1,300円として、「マスカレード・ホテル」の推定ファン層が全員映画を観に行ったとしたら、興行収入

1,000,000(人)×1,300(円)=1,300,000,000(円)

 

となります。

製作した東宝が「発行部数からして13億円くらい稼げればいいんじゃないか?」と考えていたとしたら、既に19億円くらい稼いでいるので嬉しい誤算になっているハズです。

少なくとも製作費が5億円くらいだとしたら現時点でほぼリクープは達成していることになります。 

 

 

 

「ボヘミアン・ラプソディ」の興行収入

どうもこんちには!

いきなりですが装いを新たに、ブログ更新を復活します!

 

前までは文字や数字だけだったんですが、今度からはグラフも使って映画の興行収入の状態を見ていきたいと思います。

あと興収予測やリクープ達成の計算式も若干変えています。各項目に注釈として記載しますので、そちらをご覧ください。

 

とりあえず復活第一発目は世界中で、そして何より日本で大ヒットを飛ばしている「ボヘミアン・ラプソディ」の興行収入を見ていきましょう!

2018年度、いや2019年度も暫定でベスト映画です。

ちなみに私はまだ「2D字幕版」と「2D字幕版・IMAXレーザー」の2回しか観に行けていません。

ゴメンよフレディ!少なくともDVDは必ず買うからね!

 

 

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アメリカ国内OP=アメリカ国内での公開初週末の興行収入

※予想アメリカ国内興収=アメリカ国内OP×3倍

※予想世界興収=予想アメリカ興収÷40%(アメリカ国内での平均売上比率=40%:海外での平均売上比率=60%、を元に計算)

 

過去の様々な興行収入データから計算した予想世界興行収入を軽々と飛び越えて、大ヒットしています。その額800億円以上。

ブライアン・シンガー監督の降板とか紆余曲折があったようですが、完成して公開して本当に良かったです。

 

 

 

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※リクープ達成の興収=製作費×3.5倍

 

そして肝心なのは「リクープを達成出来ているのかどうか」です。

余裕でリクープ出来ていると思います。

この上にDVDのセルとか配信とか色々とのっかってくるので、製作会社は報われているようです。

本当に良かった。

 

 

 

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※製作会社の収入=現在の世界興収÷3.5

 

そして製作会社の推定利益率は+339%という超高利益率を叩き出しています。

52億円が228億円になって返ってきたという夢物語。

作品の内容に値する興行収入を得られていて本当に良かったです。

 

 

「レディ・バード」の興行収入

先日6月1日に強敵「デッドプール2」と同時に日本公開が始まった「レディ・バード」の興行収入を見てみましょう。

ちなみにアメリカ本国では昨年2017年11月に公開が始まったので、遅れること約半年です。

東宝東和よ、よくぞ配給してくれた。

そして「デッドプール2」が前夜祭を開催してくれたおかげで、本作を管理人は初日に観に行くことが出来ました。

 

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祝日本公開&リクープ達成! 「デッドプール2」の興行収入

遂に本日2018年6月1日に日本全国で公開が始まった(一部では5月31日に前夜祭として上映)大ヒットR15指定映画「デッドプール」の続編「デッドプール2」の興行収入を見てみましょう。

 

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