ムービー興行収入ウォッチメン

国内外の映画の興行収入を勝手に見守り、必要とあらば勝手にお節介を焼いて応援するブログです。初めて来られた方は「はじめに」というカテゴリの用語説明を見てもらえると有難いです。

「ファーストマン」の興行収入

どうもこんちには!

「セッション」「ラ・ラ・ランド」でお馴染みデイミアン・チャゼル監督の最新作で2月8日(金)に公開予定の「ファーストマン」の現在の世界興行収入を見てみましょう。

既にアメリカでは昨年の10月頃から公開されており、更にアメリカでは既に公開も終了している本作。

「セッション」「ラ・ラ・ランド」で富と名声を獲得し、同時に「○○警察」からの激しい非難をも獲得してしまったチャゼル監督ですが、今回はどうなっているのでしょうか?

ちなみに私は「ラ・ラ・ランド」は何だかんだで5回観に行きました。

その時に本格的に「ライアン・ゴズリング=信頼できる男」という図式が自分の中で完成したので、本作への期待値はめちゃくちゃに上がっています。

 

アメリカ国内興収&世界興収 

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アメリカ国内OP=アメリカ国内での公開初週末の興行収入

※予想アメリカ国内興収=アメリカ国内OP×3倍

※予想世界興収=予想アメリカ興収÷40%(アメリカ国内での平均売上比率=40%:海外での平均売上比率=60%、を元に計算)

 

現在の時点で世界興収100億円は突破しているので「ヒットしているにはヒットしている」という感じです。

今後の海外展開も含めて予想は120億円くらい。

 

 

★製作費とリクープ達成の興収

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※リクープ達成の興収=製作費×3.5倍

 

100億円稼いではいるけど、製作費が59億円なのでリクープにはおそらく200億円程度必要な状態。

製作費を含めると興行的にはかなり厳しい状況なようです。

 

 

★製作費と製作会社の収入 

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※現在の製作会社の収入=現在の世界興収÷3.5

※製作会社の収入=予想世界興収÷3.5

 

そして現時点で51%のマイナス。有り体に言うとピンチです。

予想世界興収で考えてもこのまま行けば25億円の損失が発生する可能性があります。

これはDVDや配信でも回収しきれないんじゃないか?

 

 

★公開初週末の一館あたりの興収

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※OP一館あたり興収=アメリカ国内公開初週末興収÷公開初週末のアメリカでの公開館数

前々作「セッション」と前作「ラ・ラ・ランド」と比較をすると本作「ファーストマン」の苦戦ぶりは一目瞭然。

ちなみに「OP一館あたり興収=10,000ドル(約1,000,000円)」だとヒットしている状態で、それ以上だと大ヒットという感じです。

その基準で見ると「ファーストマン」はかなり寂しい数値になっています。

何ゆえかは現状よくわかっていません。

 

 

まだ映画を観ていないので何とも言えないところではありますが、このまま行くとチャゼル監督初(?)の「リクープ未達」という事態が発生してしまう可能性が高いです。

今回の結果だけでチャゼル監督と映画会社との関係が悪くなるとは考え辛いですが、一番ピンチなのはライアン・ゴズリングだと思います。

なぜなら彼の最近の主演作「ブレードランナー2049」は作品の高評価(私自身も人生ベスト級の映画!)にも関わらず興行的には大ゴケしており、本作もリクープしなかったとなると心無い映画会社の決定権者が「ライアン・ゴズリングはお客が呼べない俳優だ」というレッテルを貼る可能性も無くは無いからです。

ライアン・ゴズリングは「ラ・ラ・ランド」「ナイスガイズ」「ブレードランナー2049」と作品選びにおいてはサミュエル・L・ジャクソンオクタヴィア・スペンサーと並ぶ現代随一の「眼」を持っている稀有な俳優だと思っているので、何とかこの状況を打開したいと思っている今日この頃です。